こんにちは。
ジェイバンの稲場真由美です。
最近、認知症についての話題が多くなってきていますね。
高齢化に伴い、避けて通れない社会問題です・・・。
ところで「親に合った言葉がけ」って考えたこと、ありますか?
私は今まで、子どもにあった言葉がけ、
夫や夫の両親に合った伝え方は、意識してきたつもりでした。
ただ、実の親については、甘えがあるせいか、
「父に合った言葉がけ」は、意識したことがありませんでした。
まさしく盲点でした。
私の実家の父親は、現在86歳で、10年前に母がなくなってから一人暮らしをしていました。
人工透析に通う必要があるのですが、通院は危ないので、
昨年の12月から冬の間だけ入院をすることにしました。
急に何もしなくて良くなったことと、年をとると、環境の変化がとても負担になるらしく、
入院をしたとたん頭の中がパニックになったんでしょうか・・・。
家か病院かの区別がつかないようなことを言い始めました。
そして入院して一ヶ月経ったときには、別人のようになってしまいました。
それは、認知症の症状に近かったと思います。
正直、父親がこんなことになるとは思ってもいなかったので、そのときは本当に動揺しました。
父に合ったかかわり方とは・・・
わたしにできること・・・。
私が気をつけたことは、「父に合った言葉がけ・かかわり方」でした。
ジェイバンの統計学で父のタイプがわかっていましたから、父に合ったほめ方、かかわり方を心がけました。
まずペースが大事なタイプなので、夜仕事が終わってから、ほぼ同じ時間に面会に行くようにしました。
それから、自尊心が強く、間違いが人より嫌いなタイプなので、怒らない、叱らないようにしました。
たとえ間違ったことを言っても、やんわりと修正するようにしました。
実はこれが難しくて、何度も同じことを言われると、本当はいらいらします。「だからもう・・・」などと強い口調になりやすいのです。
家にいるのか病院にいるのか区別がつかないようなことを言ったときは、指摘をせず、
「ここは病院なんだけど、こんど家に行ってくる?」といって、
外出許可ももらい、家に連れて行き、実際に見せて、父が納得できるように促しました。
医療機関で、認知症のテストを受け、答えを間違っていたときも、
「あれはちょっと難しかったね」と、間違いを指摘せず、正解したところをほめました。
子どもの接し方と似ていると思います。
病院の方々も献身的に関わってくださったおかげもあって、現在父は、ほぼ入院前の状態に戻ることができました。
曜日を正しく認識して、今日食べたものもわかる、明日のスケジュールも把握している、
そこまで回復してくれたのです。
認知症の目前の人に最も効果的なことは、運動・知的活動・コミュニケーションの3つといわれます。
けれども、自分自身が研究してきたコミュニケーションが、父の健康に役立てることができて
とてもうれしく思っています。
平成24年度の時点で、65歳以上の高齢者で軽度の認知症の人も入れると4人に1人が認知症というデータがあります。
残念ながら、今のところ認知症の予防策の決定打がないのが現状です。
けれども、家族のかかわり方次第で予防したり、改善することも可能ということを、
今は私自身の経験を通して感じています。
今後、ジェイバンの心理統計学を、認知症の予防に少しでも役立てていきたいと思っています。
今回、私の経験を少しでも役立てていただけたら、と思い、少人数のセミナーを企画いたしました。
セミナーのご案内
親に合った言葉がけ。あなたにできる認知症予防
私の体験談を中心に「家族ができる予防法」「兆候が見えたときの対処法」などについて、
具体的にお話します。
うちの親はまだ元気!と思っているうちにも、ぜひ聞いていただきたいと思います。
特に親とイマイチ上手くいっていない人は、
親が年をとる前に関係を修復することが「認知症予防」の側面からも重要だと考えます。
親とのかかわり方を、見直すきっかけにしていただけたら嬉しく思います。
後悔しないように、今のうちに・・・です。
日程は、7月27日(月)8月5日(水)の2日間を予定しています。
受講料は3,000円で、コーヒーとお菓子つきです。
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