15年借りていた部屋を解約することにしました。
この部屋は、前の仕事のときに借りた部屋です。。
15年前、女性向けインナーの代理店をはじめたときに
借りた3DKの部屋。
アパートを借りたかったから、
サロンを開いたのが本当のところです。
15年前の7月のある日。
当時、保険の営業をしていた私は、車を運転していたら
魚津の旧道の電信柱に、
「高級マンション新築物件、9月入居」という文字が・・・。
200メートルほどズラッーと立てかけてある
立て看板に載っていたこの物件を見て、
「ここ、借りたい!!!」と思い、
不動産屋さんにいきました。
2階建てのコーポ。
「高級マンションって書いてあったけど・・・」
「月々65,000えん」
「よさそう」
「払えるかな?」
「2階はあと1室しかない・・・」
どうしても借りたかったので、仮押さえをしてから、
方法を考えました。
インナー代理店の仕事に魅力を感じながら、
保険業務を本業としていた私でしたが、
自分の城を構えてビジネスができることは、
昔からの夢でした。
そこでイキイキと活動している自分をイメージしました。
こうしてインナー代理店の道を選ぶことができたのです。
嫁にきて6年。
夫と、当時4歳の長男、主人の両親の5人家族。
自分だけの空間となるアパートの一室を持てるなんて、
ずーっと憧れていたことでした。
整理整頓がニガテな私。
生活感のない空間に、
仲間やお客様をお招きし、
模索しながらも、楽しく仕事をして、
夜には、家庭の主婦として家に帰る。
29歳の私には何もかもが新鮮でした。
サロン専用に借りていたので、生活感はまったくなく、
とても落ち着く部屋でした。
家具もちょっとずつ揃えて、
トータル感のある雰囲気に仕上がっていきました。
とにかく思い入れの深い部屋だったのです。
3DKでホントに使いやすく、
キレイに内装しただけに、いつか何かに使えるんじゃないか・・・
と、思い、ここまでズルズルと借りてきたのです。
じゃあなぜ、解約することにしたのか・・・ということですが、
決断できたからです。
その経緯は、今度くわしく書きますね。
3年前に起業したときに、年収も人脈もすべて失って、
すべて”ゼロ”からスタートしたつもりでしたが、
この空間を失くすことは、なかなか思い切れませんでした。
私のビジネスの原点だったからです。
2年連続で全国一位の売上を達成した、
このド田舎アパートの一室。
一回経営がどん底になってから、
5年で14倍の売上までに回復したときの部屋。
なんだかとっても「運のいい部屋」という感じがしていたので、
「いつか使えるかもしれない」という気持ちと、
膨大な15年間の荷物をどうするか・・・という
押しつぶされそうな引越し作業への恐怖。
そして、いつかセミナーで使えそうなビジネスノウハウの数々。
5年で14倍の売上に復活したときに、
独自でコツコツ、
試行錯誤で作った育成ツールのあれこれが整理できてないまま
ごちゃごちゃになっている。
でも今はゆっくり整理している暇がない。
う~ん・・・・。
アパート代がもったいない。と思いながら
重い腰をあげられない・・・。
解約のキッカケは意外なところにありました。
経理をしてもらってる大崎さんに、
「サロン、解約することにした!」といったら、
解約の手続きと、引越しの手続きがちゃんと進んでいた。
それで、そのまま思い切れたのです。
とりあえず言ってみたら、進むこともあるのです。
引越しは、キャリアメソッドのスタッフ総出で、片付けからスタート。
15年間の荷物の多さに、ただただ呆然。
巨大な鏡をはじめ、テーブル・じゅうたん・サイドボードなどの家具は、
スタッフの皆さんに引き取ってもらって
それぞれの家庭で可愛がってもらえることになりました。
あとは使わないものは捨てる、
という意気込みで整理してます。
みんなのおかげで、引越し完了まであと少しです。
人生、決断するときは、思い切りも大事だけど、
思い切れないときは、とりあえず誰かに言ってみるのも
かなり効果的。
写真・・・、撮っておけばよかった。