高橋大輔選手、感動しました。
フィギュア日本男子初の銅メダル、本当にうれしい。
彼は、苦難を乗り越え、大きく成長し、
念願のメダルを手にしました。
精一杯、自分の極限で努力しているアスリートの場合、
「運」や「気」という、努力とは関係のない大きな見えない力が
目に見える形で現れるものです。
アスリートだけでなく、ビジネスの世界でも同様のことがいえます。
今日は、天中殺での試練を乗り越えた後の成長・成功と、
乗り越えるときに、どのようなパートナーが
適しているかについて、お話します。
高橋選手は、2008,2009年の2年間が天中殺を迎えていました。
2008-2009シーズン、
2008年10月末の練習中に右膝を負傷。
出場を予定していたグランプリシリーズ中国杯を欠場。
その後の精密検査により右足膝の前十字靭帯と
半月板を損傷していることが分かり、
2008-2009シーズンの全大会の出場を断念して11月に手術。
リハビリを経て2009年4月より氷上での練習を再開。
当時の彼は、対人関係の天中殺ですから、
あせりと孤独感との戦いだったと思われます。
まさしく、自分との戦いです。
2010年、天中殺が明けて、ひと回り大きくなった彼へのご褒美は
まさしく彼自身を乗り越えた結果、
それが、この銅メダルだったのでしょうね。
このような苦しい時期に、自分に負けず、
大きな勲章を手に入れた有名な女性アスリートがいます。
トリノオリンピックで女子フィギュア、
日本人初の金メダルに輝いた、荒川静香さん。
彼女の天中殺は2004,2005年。
2004年、第73回全日本選手権ではショートプログラムで1位となるも、
足のケガでフリースケーティングを棄権。
連覇が期待された2005年世界選手権では9位と惨敗する。
2005シーズン、中国杯、エリック・ボンパール杯でいずれも3位に終わり、
グランプリファイナルへの進出を逃す。
この時は、引退をにおわす発言もあったが、
第74回全日本選手権で3位に入り、トリノオリンピック代表選手に決定。
その後、皆さんもご存知の通り、
天中殺のあけた2006年トリノオリンピックで、
荒川静香さんは、見事金メダルに輝きました。
輝かしい栄光の陰には、
誰にでも乗り越えた何かがあることがわかります。
今、何かにつまづいている人、壁にぶつかってる人、
乗り越えた後には、きっといいことがたくさんありますから、
今を学びの時として乗り越えてくださいね。
ここで、高橋大輔選手を支えてきたコーチについて考察してみましょう。
彼女は、長光歌子さん。
テレビで得点を待っているときに、映っている女性です。
彼女の大切にするものは、高橋選手と非常に共通しています。
ピースの先端型ですから、
お互いにプライドの高さからぶつかることはあるでしょうが、
気持ちは理解しやすい関係と思われます。
言語パターンや行動パターン、思考パターンが似ているだけに、
高橋選手が落ち込んでいるときに、プライドを傷つけたり、
逆なでするような発言はあまりないでしょう。
当時は、長光コーチも天中殺でしたから
きっと、わかりあえる部分も多かったのでしょう。
性格タイプが同じだから、
必ずしもいいわけではありません。
ただ、怪我をしているとき、焦りやすいときなどは、
叱咤激励やモチベーションを上げることは逆効果です。
その選手にとっての、伝わる・元気が出る「励ましの言葉」は、
共通の思考・言語パターンをもっている人ほど、
自然な関係が築けるからです。
育成とは、本人と育成者とのかかわり方、
言葉がけ次第で、大きく変わります。
行動科学では、自分を知り、相手を知ることで、
その人に合った言葉を選ぶように、意識することが出来ます。
よい関係を築くことができることで、
あなたが望む未来を引き寄せられます。