こんにちは。
人間関係研究家の稲場真由美です。
さて今日のテーマは、「指導者の言葉がけ」についてです。
女子テニスの大坂なおみ選手、先月3月19日
グランドスラムに次ぐグレードのBNPパリバオープンでツアー初優勝を成し遂げました。
この快挙に新コーチの言葉力が話題になっています。
写真はTBSテレビの「あさチャン」の画面を撮影したものです。
新コーチはサーシャ・ベイジン氏。
彼は、元世界ランク1位のセリーナウィリアムズの練習パートナーを長年務めた実績をもつ逸材。
ここで性格統計学をもとに解説してみましょう。
性格統計学では、人のタイプを4つに分けて、
相手の性格タイプを理解して、
その人に合った言葉で褒めたり励ます方法がわかります。
それで見ると、大阪なおみ選手はビジョンタイプ。
サーシャ・ベイジンコーチは、
会話だけでみると同じビジョンかピース(プランニング)と分析します。
ビジョンタイプは、細かいアドバイスはタブーです。
試合中に指摘するのはもってのほかです。
大阪選手には、イメージ通りのプレーができないと感情を爆発させ、
試合にひきずる悪い癖があるそうですが、
今回の休憩中にコーチが大阪選手にかけている言葉のやりとりがすごいんです。
1回戦の休憩でイライラしている大阪選手に、
新コーチはしゃがんで目線を合わせて
「何にイライラしてるの?」
「全部」
「僕はよくやっていると思うよ」
「私はそうは思わない」
「ナオミならできるよ!」
その短い会話で大阪選手は冷静さと自信を取り戻して、
優勝まで行ったそうです。
これはビジョンタイプの大阪選手にぴったりの言葉がけ。
もし修正した方がいいところがあったとしても、
試合中にそれをアドバイスしたら、
ますますイライラして、
きっとこんな素晴らしい結果にはならなかったでしょう。
まさしくコーチの言葉の力ですね。
優勝のスピーチ、ビジョンタイプの個性が全開で、かわいかったですね。
ビジョンタイプの人は、感激すると、
自分でも何言ってるかわからなくときがありますが、
気持ちで話すので、多くの人に伝わるところがすごいです。
大坂なおみ選手、
自分の能力を引き出してくれる素晴らしいコーチに出会えたことで、
これから世界の一流選手として駆け上がって行くのでしょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。