稲場真由美のジェイバンブログ

2009年9月29日 - 稲場真由美のジェイバンブログJust another WordPress site


テーマ:ブログ

今年の秋場所、朝青龍の優勝。

千秋楽の取り組み、すごかったですね。


何がというと、朝青龍と白鵬の手に汗握る優勝決定戦。
最後の最後に豪快なすくい投げで、白鵬を制しました。

その瞬間の朝青龍、小さなガッツポーズ!
あらら、そのあと、大きなガッツポーズ!

わかるよ!その気持ち!でも大丈夫?


昨日のニュースで、朝青龍はペコリと
「すみませんでした。」謝っていました。

またまた、各方面からガッツポーズのことで批判が集中。

そもそも、ガッツポーズがいいのか悪いのかというより

なぜ、相撲では・・・というより、


今日は、土俵の上で、ガッツポーズをしてはいけないのかを
考えてみることにしましょう。


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その前にみなさんは、

陰陽五行論をご存知でしょうか?


今日の相撲のガッツポーズには欠かせないので

ここはあわてずに読んでくださいね。


陰陽五行は、ひと言でいうなら、

東洋で生まれた大自然の法則を解明する哲学です。


最近、今までの経験や常識では考えられないことが、
次々と起こる世の中で、
はるか数千年前から今に伝わる
「先人の知恵」があらためて見直されています。


東洋というとエキゾチックなイメージですが、

とくに今、東洋は経済・医療・学問など、さまざまな分野で、
世界の注目が集まっています。

たとえば、先日26日の読売新聞での記事に、

イギリスで一番大きな銀行HSBCホールディングスのトップが、

来年2月から拠点を、現在のロンドンから香港に移す

ということが書いてありました。

これは、中枢が実質的に香港に移ることを意味するそうです。

いつもなら気にとめない話題ですが、
その中の、HSBC側のコメントにあらためて注目。
「世界経済の重心が西洋から東洋に移ってきているため」
これは、東洋への
認識を明らかに表明したことをあらわします。

これからは東洋の時代の到来です。
経済だけでなく、さまざまな学びも日本を含めて
東洋が見直されると感じました。

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話は戻って、その陰陽五行と大相撲には深いつながりがあります。

陰陽五行のは、陰陽論と五行論から成り立ちます。
これは、宇宙のバランスの法則ともいわれます。

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五行の「木火土金水」には、方向と色があります。


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東が「木」で青色、西が「金」で白色。

南が「火」で赤色、北が「水」で黒色。

そして、中央が「土」で黄色。


それぞれの方向には守護神、すなわち四神がいます。

東は青だから「青龍」、西は白だから「百虎」。

南は赤だから「朱雀」、北は黒だから「玄武」。

そして中心の黄色は、「皇帝の場所」といわれています。


陰陽五行の色は、基本5色。

これが「大相撲」とどのようなかかわりがあるのでしょうか?


大相撲の土俵を思い出してください。

土俵の上には、吊り屋根があります。

この吊り屋根の四方に、房が吊り下げられています。

この色に注目してみましょう。


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東側には青龍をあらわす青(緑)の房、

西側には百虎をあらわす白の房。

南側には朱雀をあらわす赤の房、

北側には玄武をあらわす黒(紫)の房。

そして、その吊り屋根の真下に、黄色の土俵。


つまり、土俵は四神に守られた「神聖な場所」といえます。

今でも女人禁制。


その土俵に塩をまいて、さらに清めて

裸で勝負をするというのですから、

大相撲は、日本の国技で、まさしく神聖な儀式と考えられます。


ちなみに土俵の丸い部分で勝負しますので、

丸が「陽」で、四角の部分が「陰」となり、

土俵で陰陽、吊り屋根で五行で

陰陽五行が成り立っているのです。


大相撲は、そのような流れがある国技だからこそ
スポーツとは、一線を隔すものなのですね。

だから、朝青龍さん、嬉しいのはスッゴクわかるんだけど、

そういうことで、みなさんは怒ってるのかも・・・。

えっ?意味わかってない人もいる?


そうかもしれないけど

とにかく、次も頑張ってくださいね。



ちなみに、この意味を、ちょっと理解して相撲をみると

ちょっとというか、かなり新鮮にみえますよ。


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