稲場真由美のジェイバンブログ

2015年11月29日 - 稲場真由美のジェイバンブログJust another WordPress site


テーマ:職場環境

こんにちは。

ジェイバンの稲場真由美です。

 

 

私は『実用万象学』という心理統計学を独自に考案・開発し、

体系化した実用万象学の理論を教え、講師やカウンセラーを養成しています。

 

 

 

また、この実用万象学がさまざまな分野でに活かせることを実証し発信するため、

現在、職場環境改善コンサルティングという、

心理統計学による

コンサルティングや社員研修で

人間関係を円滑にして職場を元気にする

というサービスを行っています。

 

 


 

 

今日は、職場の新人教育についてお話します。

 

 

人手不足の上、離職率の増加のため、

多くの経営者は、人の育成の大切さに気づいています。

上から下のトップダウンではなく、マニュアル型でもなく、働きやすい職場を作るため、

自ら組織改革に取り組もうとしている経営者が増えています。

 

 

 

育成葉

 

 

 

希望を持って入社してきた新人。

大切に育てたいものですね。

 

 

けれども教える現場の教育係(先輩社員)が、

新人や異動してきた人に、イチから仕事を教えるというのは、なかなか大変なものです。

教えても教えても、覚えてくれないと、教育係はイライラします。

教育係、新人ともに評価も下がります。

 

 

 

仕事を覚えてくれない「新人」

教え方がきつくなる「教育係」

 

 

あまりよい状態ではありませんね。

 

 

 

 

教え方にも相性がある

 

 

じつは、生まれた性格によって言葉に対して好みが分かれるように、

仕事の教え方・教わり方、

指示の仕方・指示の聞き方にもタイプ(好み)があるものです。

 

 

 

 

もし、教育係がそれを知らずに、

自分とタイプの違う新人や部下に対して、合わない教え方や指示の伝え方をしていたら、

理解してもらえないから、なかなか仕事を覚えてもらえない。

戦力にできないことになってしまいます。

 

 

つまり、上司が教育係を選び間違えないためにも、

教える側・教えられる側の相性をマッチングをすることはとても大切なのです。

 

 

 

 

教え方にもタイプがある。

 

自分が好む「段取り」は、みんなも同じだと思い込んでいる人がほとんどで、

それを良かれと思い、そのまま人に教えるケースが多いものです。

しかし、このタイプが違うとミスマッチが起こります。

 

ここでは、指示の仕方についてお話しましょう。

 

 

大きく3つのタイプに分けて分析する方法があります。

 

1、結論から知りたい、要点を5W1Hで教えて欲しいタイプ

2、理由・経緯を一から順を追って知りたいタイプ

3、とりあえず今やることから教えて欲しいタイプ

 

 

 

 

どれが正しいというのではありません。

好みなんです。

ただ仕事をするにしても、教えるにしても、この違いはとても重要です。

 

 

 

相手のタイプを理解しないまま、

教える側が自分の好む段取りで仕事を教えても、「教えたつもり」の指導にしかならず、

相手はスムースに仕事をこなすことができないのです。

これは部署替えでも起こることで、離職のきっかけにもなっています。

 

 

 

外国人社員のエピソード

 

あるIT系企業であった実際の話です。

 

 

 

日本人の上司が、外国人の部下に、結論を先に述べる教え方をしていました。

ジェイバンの統計学でみても、

上司は結論からの指示を好むタイプで、

教え方ももちろん、結論・要点を端的に伝えていました。

 

 

 

 

実際のところ、ビジネスにおける一般的な伝達のセオリーも、

結論から述べて、要点を簡潔に伝えることです。

上司はきちんとそのセオリーどおりに実践しているのですが、

部下はなかなか素直に動いてくれませんでした。

 

 

 

上司は、「きっと、お国柄で頑固なんだ・・・」と、

国の違いによる考え方の違いとあきらめていました。

 

 

 

相談を受けて、心理統計学で分析したところ、

彼は仕事をする際には、結論ではなく、

「なぜするのか」という理由のほうが必要だったのです。

 

 

そこで改善策として

仕事を教えるときには、要点を端的に伝えるのではなく、

理由・経緯など周辺情報も順を追って細かく伝えるようにしました。

 

 

 

納得して仕事の習得ができた彼は、

今までの様子から想像できないような素晴らしい働きぶりを見せてくれたそうです。

 

 

 

優れた野球の指導者は伸ばし方がうまい

 

人を伸ばすのは教え方次第といわれますね。

 

 

日本の野球界にも数々の名監督がいますが、

その中でも故仰木監督野村監督は選手を理解した指導で有名です。

 

 

故仰木彬監督

 

イチロー選手
イチロー選手はオリックス入団当初、土井監督の下では1軍に行くことができませんでした。

土井監督は自分のやり方が正しいと信じて、選手を型にはめる傾向を持っていたので、

イチロー選手の振り子打法を認めず、改善がなければ1軍には行かせないと言っていたほどです。

 

 

 

ところが後任の仰木監督はイチロー選手の振り子打法を認め、

足を活かしたプレーができるように1番バッターにも登用しました。

現在の素晴らしい活躍に繋がっているのがわかりますね。

 

 

 

野茂英雄選手
仰木監督の元では自分のペースの調整を許されていた野茂投手は、

新人ながら最多勝利・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率と投手四冠を独占したほか、

ベストナイン・新人王・沢村栄治賞・MVPにも輝き、

4年連続最多勝と最多奪三振のタイトル同時獲得を達成しました。

 

しかし、その後交代した鈴木監督がフォームや調整法など様々な事に関して干渉。

自分のやり方を押しつけることから信頼関係が壊れ、メジャーへの挑戦をしたのも有名な話です。

 

 

 

仰木監督からみると、

イチロー選手は同じタイプの願望型ですが、

野茂投手は全く違うタイプの納得型。

 

 

野村克也監督

 

野村監督も素晴らしい指導者です。

野村監督からみると

全く違うタイプの古田敦也選手、田中将大投手

同じタイプの池山隆寛選手

 

 

 

古田選手や池山選手には、データをフル活用するID野球を教え込み、

型にはめられると伸びないタイプの田中将大投手には「マー君 神の子 不思議な子」といい、

自由にさせた寛容さも、指導者として素晴らしいスキルではないでしょうか。

 

 

 

ご自身の著書にもありましたが、

実際に野村監督は、選手に合わせた指導方法で伸ばされたそうですよ。

 

 

 


 

 

指導する側・教える側が自分のやり方に固執すると、部下や新人の力を伸ばせません。

しかし、部下や新人に合わせた指導をすると、驚くほどの才能を発揮してくれるものなのです。

 

 

 

仰木監督、野村監督に共通するのは、優れた選手を育てたこと。

自分と違うタイプでも、相手の考え方・思考を尊重できる人は、

人材育成でも力を発揮することができるのですね。

 

 

自分を知り、相手を知り、

相手にあったかかわり方で育成する。

ここでも心理統計学が役立ちます。

 

 

ご自身の会社、職場を元気にしたい経営者の方、
将来アドバイザーとして、人の役に立つお仕事を目指したい方、

ジェイバンには、解決できる方法や、進む道があります。

 

 

 

どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

心より感謝いたします。

 

 

 


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